介護職において観察力のスキルをアップさせることは、バイタルサインに早く気がつくことができます。特に高齢者は僅かな変化でも生命に関わる可能性があるのです。日頃から観察をして、僅かな表情の変化や、声のトーン、歩き方など普段から気を付けておく必要があります。
些細な変化も見逃さないようにするには、客観的に相手を観察することが大切です。主観が強すぎると思い込みなどで間違った判断をしてしまう可能性があります。また高齢者がたくさんいる場合は、一人一人の状態をチェックすることがなかなか難しいはずです。必要なのは、常に観察したことをメモに取り、何度も確認することが必要になります。メモに相手の特徴を細かく書き込んでおくことで、普段との違いを見つけることへと繋がります。
バイタルチェックを行う時には、正確性も求められます。記録が間違っていると不適切な対応をしてしまう可能性があるからです。相手が落ち着いてリラックスしているか、食事は何時ごろ食べたか、そして排尿や排便は済ませたかなどをきちんと確認して測るようにしましょう。また、相手が感情的になっているかどうかもよく確認しておくことが必要です。測定する前には、穏やかに話しかけたり、リラックスできるように深呼吸をしてもらうなど工夫をすることが大切です。
介護職にとってバイタルサインを正確に測ることは、健康状態の変化を見逃さないためにも重要なことです。正確性を養うためには、血圧や脈拍などのバイタルサインが様々な状態で変化することを学ぶ必要があります。